HAPPY TO YOU💕育児と自分磨きの日々

ロンドンで7歳と2歳の育児中のワーキングママの日記です。ずっと抱えてきた心の傷を治すべく格闘した日々の振り返りと日々の育児と日々の記録を書いています。

子どもの心

洗濯を干そうと洗濯機を開けたら出てくる不思議なプラスチックの薄っぺらい紙。

なんじゃこりゃ❓と思ってよくよく見ると付箋。

息子がぺロペロと剥がして遊んでたのが服についたまま洗濯機に入れたらしい。

洗濯物を出してるときにも結構出てきたけど、出し終わった後に洗濯槽を確認したら残ってました。

証拠写真がコレ↓f:id:shinoyuka33:20171123191948j:plain

こんなのがいっぱいへばりついてました。付箋恐るべし。

 

今日は娘の仲良しな友達の話を。

彼女は裕福な家庭で生まれ育っています。自営業なので毎日出勤する必要もなく両親ともにお金にも時間にも余裕があると私も含め他のママたちは思っています。

幼稚園から私立の学校に通わせられる財力があったのに近所のローカルスクールに娘を通わせてたのはお父さんが私立の小学校出身で近所に友達がおらず寂しかった過去があったから娘には友達と放課後に遊べる環境をということでローカルスクールを選んだと聞いた。

娘のクラスは障害のある子も何人かいて先生たちにとったらかなり難しいクラスらしい。この難しいクラスという事実が彼女の母親には不満のようで去年から母親は躍起になって私立に行かせようと娘に家庭教師をつけ、入試を受けさせてきた。

しかし、実際に学校に通う彼女は今の学校での生活を続けたい意向。子ども自身が望まない進路を親に無理やり押し付けられて身になるわけでもなく、彼女は受験した私立から全て不合格の通知をもらった。ハイレベルな学校ばっかりだったけど。

不合格通知をもらうこと=今の学校に通い続けられるということを知ってる彼女は喜んでたらしい。そこで彼女の母親は今学年が始まった後に考えを変え彼女に「これから3つの学校のテストを受けてもらうわ。合格したらご褒美をあげる。全部不合格だったら家族でスペインに引っ越ししましょう」と言ったらしい。スペインに引っ越ししたくない彼女はテストを頑張るしかなくなった。要は彼女の母親は彼女の一番望む生活を選択肢の中から強制的に排除した。そして、今回名門ではないものの私立からの合格通知をもらった。彼女の母親は嬉しいわけだけど、学校を無理やり変わらせられる彼女は気持ちの整理もつかず戸惑ってるように見受けられた。

格通知をもらった翌日、彼女は学校で「来年から新しい学校に通わないといけない」とクラスの友達に報告した。彼女の不安定な感情はその日のうちに学校で現れ、たった6時間半しか過ごさない学校で1日に4人と喧嘩したらしい。翌日もまた1人。

元々学校が始まった4歳の時から問題行動の多い彼女だったけど、最近は問題行動も少なくなってきてたように思ってた。娘が巻き込まれない限り私には知る由もないので、単に娘が彼女の対処方法を学んだだけなのかもしれないけど。

3年間彼女を近くで見てきて、なんとなく彼女の心の中に潜む影みたいなものを感じてきた私。私も同じように小さいころから心に影を潜ませて生きてきた。だからかな。なんとなく彼女に同情めいた感情を持つこともあった。裕福な家庭だけれど、心に空いた穴。親からの愛情を求めてるんだろうなって私は思ってたし、今もそんな風に思ってる。

ローカルスクールと私立は教育の質という意味で全然違う。だからきっと彼女は質の良い教育を裕福な家庭出身の子供の中で受けることができるから幸せなことだと思う。だけど、彼女はまだそんな幸運をしらない。彼女はまだ8歳だから、そんなこと知るわけない。だから彼女は今の学校に残りたいと願ってる。

 

今回の転校劇を見て、引っ越しを間近に控える私も考えさせられた。

転校って多大なるストレスを子供に与えるのだと。うちの娘は超優等生タイプ⁽勉強レベルは超普通だけど、問題行動を起こさないっていう意味の⁾。学校で先生からも友達のままたちからもクレームをされたことがない。というか賞賛ばっかり。ただ、自己主張が大事なイギリスで自分の感情を押し殺し場の調和を望む娘のことが心配だったりする私。引っ越しに際して娘にも転校の可能性があるわけだけど、娘は平静を装ってる。「転校はしたくない」と正直な気持ちを打ち明けてはくれた。だけど、「嫌だけどどうしようもないなら新しい学校に行く」とも言ってた。

我が家もそして娘の友達の家族も、子供を思って彼らの将来を見据えた引っ越しであり転校なわけだけど、子どもたちの心は親の気持ちについて行ってない。

立ち止まって、子どもの心の声を聞こうと思う。彼女の声を聞いて彼女に寄り添いたいと。今まで7年間私に寄り添ってきてくれた娘だからこそ、今度は私が彼女に寄り添うタイミングなんだと思う。小さくても自分の意思を持った人間だから、彼女の意思を尊重しつつ親としての意見も伝えつつ一緒に考えて一緒に歩んでいけたらいいな。

 

そんなことを思いました。