HAPPY TO YOU💕育児と自分磨きの日々

ロンドンで7歳と2歳の育児中のワーキングママの日記です。ずっと抱えてきた心の傷を治すべく格闘した日々の振り返りと日々の育児と日々の記録を書いています。

嫌われる勇気

1冊の本を読み終えるのに異様に時間がかかっている私 。8月末の両親の渡英時に持ってきてもらった今日のタイトル名の本。
嫌われる勇気
を先月から読んでますが、終わらない。何回も同じページを読んだりしつつ、結構じっくり目に読んでるものの、もう一度ゆっくり読みたいな〜って思ってる本です。
まだ最後までは読み切ってないものの終盤に差し掛かったので、ちょっと感想を書きたいと思います。
たまたま手にとって読み始めた本をキッカケに興味を持ち、心理学を勉強する友人の勧めも相まって、どっぷりはまっていったアドラー心理学。育児本中心に読んでたので、本質にたどり着くような本は読んでませんでした。そんな中、気になってオーダーしたこの本は青年と哲人の対話形式の記述で最初は思ってたのと違うと思ったのですが、読み進めるとすごく頭に入りやすい。青年が実際に起きた事例などを用いて質問して哲人が他の例も交えつつ解説するという設定。
青年の設定が若干私に似てるところもあったので理解しやすかったというのも大きい要因で自分自身を分析するのにすごく役に立っています。私の中では、かなりお勧め。自分のことを知れ、さらには平穏な精神状態でいるための方法をゆっくり知れるというか…こんなこと言うと洗脳されてるっぽいですが、すごく良いです。
昨日友人と食事に行って私が苦手な元同僚の話になりました。元同僚は何度かこのブログでも書いてますが、いわゆるマウンティング女子。特定のターゲットの人には媚を売り他の人は邪険に扱う。一緒に働いてた時は私の目にはそんな風にしか写ってませんでした。ただ昨日話していて、自分自身でもムーディーな所があると自覚してるとのこと。きっと彼女自身悩んでるんだなと私は思いました。それでハッと気づいた彼女の苦しみ。人間だから誰しも気分にムラがあるもの。ただ彼女の場合は自分が決めたターゲットの前では常に100%全力で媚を売らないといけない。沈んだムードの自分は見せられない。だからこそ、沈んだムードの中でも自分を奮い立たせ良い顔を見せる。そんな頑張りが疲れないはずもなく、当然の結果としてやってくる精神の疲労感の中でターゲットではない人には元々の沈んだモード以上に沈んだ酷い態度で接してしまうという事なんだと思いました。彼女は極度に他人の目を恐れて、他者から嫌われたくないと思ってる。だから頑張ってるけど、それが余計に自分を苦しめターゲット以外の人から嫌われる現状を招いている。きっと私自身も昔はそうでした。私の場合はマウンティングではなかったですが。
ターゲットの人たちから嫌われたくないという願いを叶えられてるので一見幸せそうに見える彼女だけど、こうやって考えてみると生きづらいだろうな〜と思う。誰からも嫌われたくないっていうベースが根底にドッシリあって、その上に優劣がある。自分がどんな状況であったとしても自分自身を鼓舞してターゲットの前で必死に嫌われないように話題を振りまいたり…疲れないはずがない。
こうやって考えてみると、苦手な彼女を毛嫌いしてた自分が何とも幼い自分に見えてきました。私の事をよく思ってない人なんてこの世に五万といるわけで、彼女もそのうちの一人。その人に対して自分自身も過剰に意識して嫌いだーって騒いでた私。無駄なエネルギーだった。
嫌われる勇気を読んで、自分自身を見つめなおし他者との関係をも見つめ直せてる感じがします。アドラーの唱える目的論の解釈と今回私の解釈は全く違うものだと思いますが、人生の悩みは全て人間関係って訴えた彼の心理学のさわりは理解し始めたのかなと思っています。
多分私自身誰からも嫌われたくなかった。だけど彼女の態度を見て「自分が彼女から嫌われてるのではなく、私が彼女のことを嫌いなんだ」という目的を果たすために自分の中で彼女をシャットアウトしたのかなと今となっては思います。万人に好かれる人生なんてありえない。そういう人生を送るために偽りの自分を演じるのであれば、それはそれで息苦しいよね。その苦しさはいつかどこかで行き詰まる。だからこそ、なるべく自然体で。
完全に私の主観で書いてるので、読む人にとってさまざまな解釈があると思います。売れてる本のようなので私の勝手な解釈なんて必要ないかもしれませんが、おススメです。
めちゃくちゃな記事でごめんなさい。